「いびき日記」 世界一薄い眠り疾走「いびきピシャッと」。
2018年4月17日
「いびきピシャッと」の特徴を、少し目を引くように延べるなら、このような表現になります。
歯医者さんで作成するいびき用マススピース(スリープスプリント)は、上下の歯茎にがっちりかぶせるタイプで、「口いっぱいにほうばる」感じになります。
これに違和感をもって、「作ったけど使っていない」といういびき患者さんも結構居ます。
ところが、これが追跡調査されていないために、実態は良く分かっていません。
私自身も作りましたが、同じです。装着後30分で外したままです。
このスリープスプリント(Sleep Sprint)の紹介では、
「スリープスプリントとは、睡眠時無呼吸症候群の歯科的な治療器具である。睡眠時に着用して、下顎を前進させた状態を固定することにより、上気道の閉塞を防ぐ効果がある。」
と説明されています。つまり下顎を前に出す機能を持つことです。
ただ、これはあくまでも口を閉じて、噛んでいる状態にしなければ効果がありません。
素材そのものが、柔らかいので、口を開けてしまえば下顎を前に出す機能は緩んでしまい、いびきを止める効果は無くなります。
これをはめて寝る友人と一緒に旅行に行って、まったく効果のない「往復いびき」でした。
それに全く本人は気が付いていないのです。
この「Sleep Sprint」を日本語に訳すと「眠り疾走」となります(笑)
これは愉快です。
いびきピシャッとはさしづめ「世界一薄い眠り疾走」と言うことになります。