「いびき日記」 いびきをほったらかしにすると
「道路逆走の要因に!!?」
2018年8月2日
最近の衝撃的な事件として、高速道路を逆走し、重大事故を起こした事例があります。 場所は横浜横須賀道路です。
逆走した70歳の男性は認知症の治療歴があるということで。逆走に至った原因が認知症であることが分かりました。
この事故では死者が出なくて本当に良かったです。
統計によれば、逆走した年代は高齢者が9割を占めると言います。
そのうち明確に認知症が原因と分かったのは2割程度という調査結果です。
勿論若い人も逆走する場合もあると言いますが、その際は「入り口を間違えて戻ろうとした」という明確に故意によるものがほとんどです。
高齢者の場合は、最後まで、自分が逆走していることに気が付かない場合が多いと言います。 その人たちを捕まえて、CTをとりMRIを撮って、明確に原因を探ることができないので、残り8割の方の逆走の原因は分からずじまいです。
強制的に、病院に連れて行くと、これは人権問題になりかねません。
しかし、高齢者が逆走して、そのことに最後まで気が付かないというのは、どう見ても普通の判断力ではありえません。
向こうから対向車がどんどんすれ違ってくる。 廻りの景色から判断して、自分が間違っているということは、普通の判断力があれば十分理解できると考えられます。
それができなくなっているというのは、すでに認知症が表れていると思ってよいのではないでしょうか。
認知症の原因は脳の異常です。脳の細い血管が詰まって廻りの脳細胞が壊死し、脳が縮小していきます。
その大きな原因は「睡眠時無呼吸症候群」です。
無呼吸症候群と診断されなくても、大きないびきホルダーは、その範疇に入ります。
歳をとって来ると、身体全体の筋肉も緩みますが、喉の周りの筋肉もゆるみ、いびきが出やすくなります。
高齢者夫婦は、寝室が別になった、という話は良く聞きます。
その原因は。どちらかのいびき、双方のいびきが原因です。
別室で眠るということで、問題はクリアできたと考えがちですが、実はそれが危険な要因を作っていると言えるでしょう。
やはり、いびきは呼吸器内科の外来に掛かって、ちゃんと治療を開始する必要があります。
いびきホルダーは「逆走」の予備構成員ともいえるからです。