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味蕾の下に入ってネバネバしたムコダイン状のものを掻き出します。


「いびき日記」
2020年6月17日

 

 今回は いびきにも関連する口腔ケアについて述べてみたいと思います。
これまでの発見から、コロナ予防に効果があるものとして舌ブラシをとり上げます。

新型コロナウイルス肺炎から守る術

舌ブラシで重症化を防ぐ方法の仮説

  

 

 これはあくまでも仮説の話ですが、多くの人々がまだ遭遇したことのない、ある特殊な構造をした舌ブラシによってこれが可能になるのではないかと考える推論です。

 もしも、毎日の口腔ケア、歯磨きや歯間ブラシ、フロスを使用して、虫歯や歯周病を防いでいる方が、更にこの特殊な舌ブラシを使うことで、舌にまとわりついたウイルスの約50%を掻き出せるとしたら、ウイルスは指数関数的な増殖が出来ずにグラフの下部分を這いつくばるような増え方しかできません。

 つまり毎日の口腔ケアの中に、この特殊な舌ブラシを組み合わせることで、新型コロナ肺炎の重症化を防げるのではないかと考える訳です。

 その特殊な舌ブラシは、製造販売元の㈱松本金型と広島大学の間の共同研究で、すでに細菌の増殖を抑え、老人の誤嚥による肺炎抑制にも効果があると期待された「舌づつみ」です。

 日本において、PCR検査が進まない中、忍者のような「無自覚症状の陽性者」がどこに潜んでいるか分からない中では、自己防衛するしかありません。かといって、家に引きこもっているだけなら、経済も、スポーツも、文化も衰退していくだけです。  万一、どこかでウイルスを貰っても、増やさなければ重症化しないと分かれば、やってみる価値はあります。

 

 この舌ブラシの特徴は、表面に植えられた、かぎ状の柔らかいブラシが、舌表面の味蕾の隙間に入って、舌の奥から汚れを掻き出す効果があります。

 この舌ブラシを初めて使用された方が驚かれるのは、舌の奥からドロドロとした汚れが、浮き上がって来るというのです。  ある方の感想では、夜これを使うと、朝飲んだコーヒーの茶色い液体ともゼリーともつかないものが浮き上がってくるとビックリされたといいます。

 実はこのドロドロ あるいは ぬるぬるしたムコダイン状のものが、細菌の棲みかであり、それがウイルスを誘引して増殖させる温床になっていることが複数の専門家の研究で解ってきました。

 皆さんが最近耳にする「唾液でのPCR検査」が認められたと言う話。なんでも、鼻の奥に綿棒を突っ込んで採取するよりも、唾液に含まれるウイルス量が5.6倍多かったという話から、検査方法として認められたものです。  口腔ケアに熱心な方にはもうお分かりですよね。

 そうなんです。鼻よりも、口の中に、ウイルスが増殖するにふさわしい環境があるということです。

 そしてその環境をこの特殊な舌ブラシ「舌づつみ」によって、ウイルスが棲み難い、指数関数的に増殖できない環境に換えれば、新型コロナ肺炎を重症化させないのではないかと推論できるのです。

 

 ウイルス数が少なければ重症化しない、という根拠として、この新型コロナウイルスに感染しても「自覚症状のない陽性者」が多く存在することです。

2020年6月3日に報道された「ジャイアンツの坂本選手、大城選手の感染」は本人たちには全く自覚症状がなかったということです。  彼らアスリートのように鍛え抜かれた肉体を持つ者と一般の人々を簡単に比べることはできませんが、元野球監督や、力士でも感染して重症化することもあることを考えれば、必ずしも、肉体や筋肉だけの強さでは測れないものがあります。

 入ったウイルス量が比較的少なく、それを初期の段階で免疫力が勝って、ウイルスの増殖を抑えることが出来たら、重症化しないことも可能ではないかと考える訳です。

 

その根拠としてお二人の先生の研究を紹介したいと思います。お一人目はテレビにも出演されて「新型コロナ肺炎に舌ブラシが有効なのでは!?」と説いていらっしゃる、鶴見大学歯学部の花田教授のお話です。要約しますと、

新型コロナウイルスで重症化するのは…

①ウイルスによるウイルス性肺炎

②ウイルスによる肺の免疫力の低下で、普段なら大丈夫な歯周病菌などによる細菌性肺炎このダブルパンチによるものではないか。とのことです。

 つまり、ウイルスが、細菌性肺炎の導入を行い、ウイルス性肺炎で免疫力が下がったところに、細菌性肺炎のダブルパンチで、時には死に至るほど重症化を引き起こすということです。

 花田先生の解説の中に出てくる舌ブラシは「棒付き飴」のように中心に棒が付いています。これだと、舌の構造上奥までヘッドを入れるのが難しいのです。

 奥まで入れようとすると、どうしても、舌を押さえることになり、それは誰もが経験する「えづく」原因となり、それ以降やりたくなくなります。 それだけ嫌なものです。

 

 もうお一人、東京歯科大名誉教授奥田克爾氏先生が書かれた論文「高齢者の静かなる暗殺者:口腔内バイオフィルムとの戦い」の中で、「バイオフィルム(biofilm)は,自然界に広く存在する微生物の集団である。ぬるぬるしたムコイド状になる細菌の集まりは,コロニーを形成する」言うものです。

 最近の研究で、そのコロニーは細菌が発出するたんぱく質で出来上がり、そのたんぱく質が、ウイルスの増殖のエサとなるのです。

 

そのムコダイン状のコロニーを物理的に掻き出す道具として、この「舌づつみ」は優れているのです。

掻き出すヘッド部分は、舌の形状に合わせて丸くアールを持っています。 持ち手部分は、二股に分かれていて、ヘッドを奥に入れるときに邪魔にならない形をしています。

軽く表面をこするように、スルスルと前後に滑らすだけで、柔らかく細かいブラシが味蕾の隙間に入って、舌の奥から順次ムコダイン上のものを掻き出してくれます。舌を押さえる必要はないのです。滑らせるだけで、順次隙間に入りこんでいきます。  ここでもう一つ効果的なタイミングをお教えします。それは、歯磨きを終わってまだ泡が口の中に残っているときです。泡が、味蕾の奥に入り込んで、ムコダインを掻き揚げる効果を増長します。  ドクターの中には、「舌ブラシを使うタイミングとしては歯磨き粉がついているときは避けた方が良い」と言う方もありますが、それは、中に入っている研磨剤が味蕾の上をこすれば、傷ついてしまうとの心配からです。  しかし、この「舌づつみ」は味蕾の上を強くこすることはありませんので大丈夫なのです。

 

舌の構造は前後に大きく二つに別れています。前部分の舌と、後ろ部分の「舌根」と言われる部分です。この前部分の舌部分と、後ろの「舌根部分」はつくりが大きく違います。

舌部分は、味を感じるために小さな突起「味蕾」が多数生えていますが、舌根部分はややなだらかな状態となっています。  それで、「ムコダイン状のコロニー」も形成されにくく、ここに細菌が着いても、何かを飲み込むときに胃に落ちて胃酸でやられてしまいます。  この「舌づつみ」は慣れると、この境界線まで届きます。そこまで届いても、舌を押さえつけないなら「えづく」ことはないのです。  私は、控えめに5割のウイルスを掻き出せばと仮説を立てましたが、実際には8割近くのウイルスの温床「ムコダイン状のコロニー」を掻き出せると考えています。

 でも、指数関数的な増殖を抑えるということであれば、半分除去に成功すれば、増殖が抑えられることが分かりました。

 繰り返しになりますが、日本は、「無自覚症状の陽性者」が忍者のようにどこかに潜んでいます。国にも自治体にも頼ることが出来ません。 自分でできる対策は致しましょう。この「舌づつみ」はわずか500円です。