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「いびきラボ」 口にテープ?いびき対策 12月29日(金)

 

 

 「口を開けて寝るからびきが出る!!」と短絡的に考えて口にテープが流行り、これが結構な種類も出て売れているのです。

 でも「口にテープ いびき 動画」で検索してみて下さい。効果を確認できるものはありません。

 それは口にテープが、根本的な対策になっていないからです。

 いびきの原因は大きく分けて二つ、鼻奥の軟口蓋が腫れるか大きくなって、喉の気道を塞いでいる場合です。この軟口蓋(喉チンコ)を手術して切除し、小さくする方法もありますが、数年経つとまた元の大きさに戻ることも多いそうです。

 この対策にはカップマスクを装着して圧縮空気を送り込むCPAPしか治療の方法がありません。最近簡易的な対策として「ナステント」という医療器具が開発されています。

 

 もう一つの原因は、舌の奥の舌根が堕ちこんで、喉の気道を塞いでいるタイプです。

この舌根を引き上げて保持するためにマウスピースが考えられました。

 そのヒントは、受け口の人にいびきが少ない!というものでした、それで下顎を前に出して受け口にして寝たら、いびきが小さくなったというものです。

 夜の夜中じゅう、受け口をしていることは難しいので、補助具としてマウスピースが利用されるのです。

 一晩中 志村けんさんのアイーンの姿で眠れれば、いびきは軽減されます。でもこの形を保持しなければ、又いびきは再発してしまうのです。ですから、「どのマウスピースでも、上下の前歯で噛む」ことで、いびきを軽減させる狙いがあります。

 

 ところが、一般的にマウスピースは、歯と歯茎に固定され、前歯で噛み続けているかどうかが分かりにくい面もあります。前歯で噛み続けていなければ効果は無いのです。

 それは下のアゴを前に引き出して固定し、舌根を引き上げて喉奥の気道を確保する、という前提が崩れてしまうからです。

 一方「いびきピシャッと」は噛んでいないと外れます。オンオフがはっきりしています。つまり噛んでいるときは効果があります。外れると効果がありません。非常にシンプルで分かり易いのです。

 ところが、口から外れることに異議を申したてる人も居ます。「噛んでいられない」「寝たら口が開くので意味がない」。

 おっしゃる通りですが、では何の目的でマウスピースを使用しようと考えたのか?もう一度原点に返ってほしいのです。

 いびきを軽減するのは、どれを利用するにしても「鼻呼吸できることが大前提」です。

 「口を閉じていられない」のは鼻呼吸ができない。鼻呼吸しづらいことが原因です。

 「いびきを軽減するためには、鼻呼吸の改善」が必須なのです。

 

 最近のネットニュースで「若年性アルツハイマー」で会社をクビ。生活が成り立たない人が増えている。というニュースを耳にしました。

 

 これはいびきと無関係ではありえない。と思います。

 私の母親はそれこそ「自分のいびきで目が覚める」くらいの「睡眠時無呼吸症候群」でした。父親があまり気にしないタイプだったので、母親は何も治療はしませんでした。

しかし、75歳でアルツハイマー認知症と診断されたときに、ドクターからこう告げられました。「お母さんの認知症は今に始まったものではない、少なくとも10年以上前から始まっている。脳の中に、隠れ脳梗塞の痕跡がたくさんある」というのです。

 

 ひどいいびきの時には、1分以上呼吸が止まるときがあり、その際に酸欠となって脳の小さな血管に酸素が行かず脳梗塞を引き起こすというものです。

いびきは放っておいて良いものではありません。自らも能動的に乗り出さなければならない、そうした価値ある行動なのです。