「いびきラボ」 いびき軽減は鼻呼吸から 12月28日(木)

 

 

 いびきで悩む方は約2000万人いると推測されています。実際に病院にかかり何らかの治療・指導を受けている方は400万人ですから、その5倍は、医療のカウントには入っていない方です。

 「いびきは病気ではありません」。

しかし放っておくと多くの病気を引き起こし、アルツハイマーの原因を引き起こしたりもします。ですから早めの対処が必要であることは言うまでもありません。

 ただ、「いびきは病気ではない」と言われていることから、実はいびきの実態はあまり良く知られていないのも現実だと思います。その一つに、「口を開けて大いびき」などと表現され、短絡的にでは「口を塞げば良い」と、口を塞ぐテープが販売され良く売れているそうです。

でもそれで効果があるかどうかは、検証されていませんので実態は良く分かっていません。下記YOUTUBEで観る限りあまり効果が出ていないようです。

https://search.yahoo.co.jp/video/search?p=%E3%81%84%E3%81%B3%E3%81%8D+%E5%8F%A3%E3%82%92%E5%A1%9E%E3%81%90%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%97&ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa

 

自力で鼻呼吸できることが、いびき改善の第一条件です。

誤解があるところもあります。自分は鼻呼吸できると思っている方の昼の状況と夜の状況が違う場合もあります。昼間はなんとなく鼻呼吸できていても、夜横臥すると鼻詰まりを起こしたり、鼻の通りが半減したりする人もあります。

それは日中、立っていたり座っていたりすると、血液やリンパ液が下半身に主にあり、顔付近には少ないものの、横臥すると顔付近にも血液が集まり、うっ血状態になって鼻づまりしやすいことです。

日本は特に花粉症、黄砂に交じってPM2.5などの影響で鼻アレルギーを持っている方も多いのです。

日中はなんでもなくて、就寝すると途端に鼻呼吸しづらい人も居ます。いびきを軽減するには、まず第一に鼻呼吸できて就寝する必要があります。

 

いびきが発生する要因は大きく分けて2つです。2つしかありません。

一つ目は、喉の舌根が堕ちて気道を塞ぐタイプで、これは9割の方が、マウスピースの処方で軽減されます。但し、これは鼻呼吸できることが前提です。

「いびきピシャッと」もこの仲間に入ります。

次に2つ目は、鼻奥の軟口蓋(喉チンコ)が肥大して、気道を塞いでいる場合は、マウスピースでは効果がありません。いずれも医療器具で対処するしかありません。対応できるのは医療器具ナステントとカップマスクを装着して圧縮空気を送り込むCPAPになります。またマウスピースを使うタイプでも、太りすぐなどでマウスピースでの対応が難しい時にはCPAPでの対応となります。

 この際も、必ず鼻呼吸が前提となります。CPAPは呼吸の深さに併せて圧力を調整する能力を持っています。鼻のように穴が小さく開口部が小さいところで、圧力を調整しています。これが、口を開けてしまうと、急に送り込む圧力が下がるので、機械は圧力不足と判断して、圧縮の圧力を上げてしまい、その上がった圧力が口に襲い掛かるので、大変息苦しくなり、慌てて口を閉じることになります。

鼻呼吸できることの意味をもう一度考えて見る必要があります。

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