「いびきラボ」 受け口の人にイビキが少ないことから

                             マウスピース治療法は始まった!

                              2018年1月12日(土)

 

  マウスピース治療法はなぜ、上下前歯で噛み続けなければならないのでしょうか!? それは元々、この治療法の発見のヒントが「受け口の人にイビキが少ない」という研究成果からでした。通常日本人の多くの歯並びは、上の前歯が前に出て、下の前歯は少し奥に引っ込んでいます。

  ところが、受け口の人は、上下前歯が揃っていたり、逆に下あごが出て、下の前歯が上の前歯よりも前にある方をさします。

  統計的に見て、これらの方にいびきが少ないことが分かりました。そのヒントから、「舌根が堕ちて気道を塞いでいる時には、下顎を前に出したらどうだろう?」という発想から、このマウスピース治療方法が開始され、定着していったものです。

  舌根が堕ちているタイプのいびきには、この「マウスピース治療」しか、現実には無いのです。これが重症になれば、CPAP治療になります。

  このタイプのマウスピース治療の肝は「受け口を続ける」ということです。それを保持する役割を担うのが、マウスピースなのです。それは上下の前歯を同じ位置で噛み続けて保持することで実現されます。

  ですから、どんなマウスピースを使っても自分のいびきは良くならないと感じ、新たなマウスピースを探して放浪の旅に出ている方。「それは一旦立ち止まって、マウスピース本来の役割にもう一度立ち返ってほしいと思います。」

 

  ただ、この立ち返る機会を逃がしているのは、前歯で噛んでいない状態でも「マウスピースが外れないで口の中にとどまっている」ことに他なりません。

  「いびきピシャッと」は噛むのを止めれば、口からこぼれ落ちてしまいます。それはすなわちいびき防止には効果がなくなったことを示します。噛み直せばまた効果は生まれるのです。

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